Clova Friendsと合体して声で家電を操作する「Clova Friends Dock」

待望の?Clova対応スマートリモコン

Google homeやAmazon echoといったスマートスピーカーと連携することにより、声で既存の家電が操作できるスマートリモコンがサードパーティーからいくつも発売されているが、声でLINEができることが売りのClovaシリーズに対応するものは存在せず、Clovaシリーズで既存の家電を操作するには、赤外線リモコン内蔵の早過ぎた全部入り不遇機種Clova WAVEを使うしかなかった。Clova Friendsの発表当初からオプションの赤外線リモコンの発売がアナウンスされてはいたものの、全く音沙汰がなかったため、てっきり頓挫したものと思っていたのだが、先日、ミニオンズ型のClova Friendsに紛れて発売された。

Clova Friends BROWN
Clova Friendsと完全に同化して場所は取りません。背の高いブラウンの背がさらに高くなってしまうのがやや難点。

価格は、充電クレードルのような見た目からすると高く感じるが、スマートスピーカーとしてはかなり安い3,780円。

設定は比較的簡単。独自の音声コマンドで家電の操作するといった自由度はないが、価格の安さと相まって導入の敷居は低い。

同一メーカー製だけあって、スマートスピーカーとスマートリモコンの連携はシームレスで、「家電リモコンにつないで」といったモード切替的コマンドや「家電リモコンを使って××して」といった面倒な枕詞は不要。通常の音声コマンドと同じ感覚で家電を操作できるのが実は大きな利点だ。

正直言って、あまり期待はしていなかったのだが、時々勝手に喋り出すデクノボウが、意外や意外、ドックと合体した途端にできる子になったという印象だ。

ハード面

自己主張の強いClova Friends本体に対し、Clova Friends Dockはとてもシンプル。Clova Friendsのプレスリリースに載っていた写真よりもすっきりした。一見すると、単なる充電クレードルで、とても赤外線が出るようには見えないところがある意味すごい。所有欲を駆り立てられるような外見ではないが、本体と一体化して、場所を取らないのがよい。

セット内容
パッケージはコンパクト。中身は本体と説明書だけ。電源アダプタは付いてません。(Clova本体付属のものをこっちに使います。)
接続端子
Clova Friendsの思わせぶり端子が遂に役立つ時が来た。Clova Friends側は電源ケーブルの抜き差しが不要になるので、持ち運びも簡単に。
裏
Clova Friends Miniの底面には端子がないので、Dockの裏のTypeCケーブルを使って電源供給します。裏のシールには初期設定のSSIDなどが書いてあります。
乗せなくても
端子からは電源を供給しているだけなので、個別に電源を取れば、実は合体する必要はなかったりします。かっこ悪いけど。

設定

設定にはClova本体と同じClovaアプリを使う。現時点で操作できるものはテレビ、照明、エアコンのみ。

基本的にプリセットのリストから選ぶだけ。プリセットにないものは学習機能がないのでどうにもならないが、かなりの製品が登録されている上、同一メーカーの家電であれば赤外線信号が同じことが多いので、よほど古いものやマイナーなものでなければ何とかなりそうだ(適当)。気になる場合は 公式対応リスト参照。音声コマンドを登録する必要はなく、家電の登録さえ済めば、すぐに使える。

【設定の流れ】
・初期設定値でDockにwifi接続
・Dockに(家の)無線LAN設定
・家電を登録

公式ページ
Friends Dock 初期設定

Clovaアプリ1 Clovaアプリ2
Clovaアプリ。 右上の設定ボタンを押します。
Clovaアプリ3 Clovaアプリ4
こんなところに。 期待が高まります。
Clovaアプリ5 Clovaアプリ6
Philipsにも対応してたのね。 脅しに負けない人は先に進みましょう。
Clovaアプリ7 Clovaアプリ8
ようやく設定開始。 無駄に長いパスワードを入れます。
Clovaアプリ9 Clovaアプリ10
家のwifiのSSIDとパスワードを設定します。 家のwifiに接続すると、それまで点滅していたLEDが常時接続します。
Clovaアプリ11 Clovaアプリ12
いよいよ家電を設定します。 登録できるのはテレビと照明とエアコンだけです。

テレビ設定

Clovaアプリ13 Clovaアプリ14
型番から登録してみましょう。 なぜか国産と洋物で別れます。
Clovaアプリ15 Clovaアプリ16
型番といっても製品本体だけでなく→ リモコンの型番で選択することも可能。
Clovaアプリ17 Clovaアプリ18
なぜか対応ランキングでも選択できます。 選んだら終わりです。ロケーション設定は無視してもOKです。

エアコン設定

Clovaアプリ20 Clovaアプリ21
アイリスオーヤマはエアコンも作ってたのか。 絵がかわいい。
Clovaアプリ22 Clovaアプリ24
冷房、暖房は温度で区別するようです。 「エアコンをつけて」というある意味曖昧な音声コマンドの設定ができます。
Clovaアプリ26 Clovaアプリ27
これだけあれば十分かも。 ロケーション設定は無視してOK。

照明設定

Clovaアプリ28 Clovaアプリ29
次は照明。 照明は本体の型番が確認しづらいので、リモコンの型番で。
Clovaアプリ30 Clovaアプリ31
照明は型番を選んだら終わりです。 登録できるのはテレビと照明とエアコンを1台ずつ。

その他

Clovaアプリ32 Clovaアプリ33
「テストから登録」とは? Dockから赤外線を何パターンか出してみて、反応するかどうか確認するモードでした。
Clovaアプリ34 Clovaアプリ19
画面のボタンを押して反応するか試します。 散々無視したロケーション設定はこんな感じ。ロケーション設定するといちいちロケーション指定する必要があります。

音声コマンド

音声コマンドは、思ったより柔軟でAI感がある。ちょっと詰まったり、多少違う言い方をしても聞き取ってくれる気がする。うちでは、Google Home mini + eRemote miniとClova Friends + Dockを並べているのだが、家電操作に関しては、すっかりClovaの方に頼むようになってしまった。

音声コマンド例(「Clova、」と呼んでから)

「テレビをつけて」「地デジ見たい」「BSに変えて」「チャンネルを変えて」「3チャンにして」「録画して」「テレビの音量を上げて」「テレビの音量を5上げて」「テレビを消して」「テレビの音消して」

「照明をつけて」「ライトをつけて」「電気をつけて」「常夜灯をつけて」

「エアコンつけて」「エアコンを冷房にして」「エアコンを暖房にして」「エアコン26度にして」「エアコン除湿にして」

チャンネル番号、音量、温度などの数値を認識してくれるところがうれしい。しかし、Google Homeと違って、受け付けたコマンドを復唱せず、「はい」としか言わずに赤外線を出すので、正しく聞き取れているかよくわからないのが少し残念なところである。

その他

Clovaに限らず、スマートスピーカーとスマートリモコンを使って声で家電を操作する仕組みは、現状、ネット接続なしに成立しないため、ネットのサービスがいつまで提供されるのかというサービス継続性と、ユーザ情報の漏洩が気になるところだ。

サービスの継続性の面から見ると、LINEは企業としての安定感があり、GoogleやAmazonはともかく、他のスマートリモコンメーカーとは段違いなので、かなり安心な部類と言える。

情報漏洩の観点からは、LINEアカウントと紐付いて生活スタイルまでもがモロバレとなり得るため、他の製品より深刻だ。あとは個人の判断で判断で、企業としてのLINEを信用するか、腹をくくって個人情報の漏洩をあきらめるしかないだろう。

Clova Friends Dock(赤外線リモコン)
Clova公式サイト価格:3,780円(税込)

(2018/9/29)

※本ページの内容は、記事掲載時点の情報を元にしており、機器・サービスの仕様や設定方法が変更になる可能性があります。また、管理人個人の主観や不正確な情報が含まれている可能性があり、内容については一切保証できません。あくまで参考としてご覧ください。

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